No Pain No Gain

40歳ゲイの世界ひとり旅

ラスト、コーション

ラストコーション

とんでもない勘違いのタイトルだったけど、これもひとえに翻訳者のせいだとおもう。重罪だ。

ブロークバックマウンテンのストレート(ノンケ)版といったかんじ。人との愛情が最近ちょっと理解できるようになった自分には、こういうのも響いてくるようになったのかも。どこか寂しい感覚が尾を引くの。女性が麻雀をやる風景、子供のような彼女の、それでいて頑固そうな意思のある行為。公開前はセックスの描写が大げさに語られてたけど、ああいった時代にあの地位にいて、死と裏切りと策略の前に、彼の、一方的な、攻撃的なセックス。なんとなくトニーレオンはゲイだと勘違いしているので、ホモ的には女性との交わりはああいうセックスになっちゃうのかとも勘違いしそうだが、戦争と政治というバックグラウンドでは、ああいうものでないと生きた実感ができないのかとも思った。村上龍の作品もそんな感じ?生死がそこにいたら、何かを強くしないと、それは暴力なのか、リアルに入り込んでいかないのかも。「彼はものすごく疑い深いから、心の中までも入ってくるの」セックスでは嘘をつけないのではないかとも思うが、やはり、その異常な極限の環境でも、だからこそか、「その瞬間」は右も左も忘れて、一つになれるのだと思う、リアルに。最後に彼女が「逃げて」とつぶやくその事こそがLast Cautionなのかと思っていたが、タイトルは「色/戒」なのでだから日本語で「ラスト、コーション」→Lust/Caution」なのでした。彼女がそこで逃げてといったことが今でもよくなじまない。なんか、個人的には残念な、ちょっとわかりやすい終わり方になった。結局女性はこうなるわけみたいな。