No Pain No Gain

40代無職独身ゲイ。それでも社会とゆるくつながっておかないと。

映画「人生フルーツ」


心温まる夫婦のドキュメンタリー!映画『人生フルーツ』予告編

 

とても素敵な映画だった。

なんなんだろう、今のこの瞬間の自分の状態にはとても染み入る。

90才と87才の夫婦の淡々とした日常を描いているんだけど、なんでも自分たちでやってしまう。「どんな些細なことでも、まずは自分でやってみる。やっていくうちに何かしら見えてくるものがある」と言う。自分たちで育てて、それを食べる。おじいさんは野菜や果物の名前を書いた標識を手作りしたり、豚肉をスモークしてベーコンを作って見たり、障子を張り替えたり。毎日手紙を書いたり、毎日できることを探して、とりあえずなんでも自分でやってるようだ。

 

おばあさんはお庭で色んな野菜や果物を育て、それを使って毎日料理をする。食べるものを見てるとスイーツでも白米でも、肉でもなんでも好きなものを食べてるよう。そもそも全部手作りでいい素材だからか、何食べても健康なようだ。

 

あと、このおばあちゃんの考え方や行動が、やっぱりとても昔の人で、基本はお父さん第一、お父さんのために料理をして、ちょっとでもお父さんに良いようにしてあげたい、お父さんを立てる、そうすることで家庭も良くなる、という感じの当時の人たちには当たり前な考え方だったんだろうなと思わせる。年齢は違えど同じ時代に生きているのに、物の見方って時代を経てこんなにも変わるんだ。

 

この人たちの家もとても素敵で、建築家のお父さんが好きな建築家の家を真似て作ったらしく、30畳一間の平屋で、天井が高く、外の庭は目の前で、いい感じで中と外が一体になってるみたい。

 

ちょうどどこかのんびりした場所に、ベースになる場所が欲しいなと思っていた時に、この人たちが住んでるような、そこにいるだけで毎日が満たされるような場所が出てきて、自分もこんなお家が欲しい!としみじみ思ってしまった。

 

最後にとても印象に残った言葉。

「できるものから、小さく、コツコツ。ときをためて、ゆっくり。」

 

監督も言っていたけど、毎日撮影しても本当に何も派手なドラマのない毎日で作品がどうなるか心配だったけど、その何もない毎日で何気なく彼らが言うちょっとした言葉がとにかくよかったらしい。やっぱり、長い時間を生きていきた人たちの言葉は、重い。