No Pain No Gain

40歳ゲイの世界ひとり旅

DAY152 ボリビアでサンタクルスで出会った日本人

6/10 サンタクルス

 

気がつけば一週間もいるサンタクルス。

何か特別なものがあるわけではないけれど、毎日昼は28度くらいで夜は18度くらいでとっても過ごしやすい。今までのボリビアが微妙に寒かっただけに、気候がいいだけでついついゆっくりしてしまう。

 

で、ここにはオキナワっていうマーケットがあって、日本食がたべられるからこの五ヶ月日本食を殆ど食べていなかったのと、スクレでは下痢三昧だったのもあって、もう毎日食べてます。

 

そのマーケットのあたりで毎日道端で日本食を売ってるおばちゃんに出会って、それ以来毎日買ってるけど、いつも色々話をしてて本当にすごい人生でびっくり。

 

おばちゃんは神戸の芦屋の人で、ボリビアに来てもうちょっとで15年。来たのが65歳の時で、来年には80歳になるらしい。65歳でボリビアに来るってすごいねーと話してると、なんと兄の事業の連帯保証人になっていて、そのお兄さんが亡くなって、なんと大きな借金を抱えていることが発覚して、すべての財産を没収されて知人を頼りにボリビアに来たらしい。もうこれだけで壮絶だと思ったけど、以前は神戸に自分の店も構えて聞いてるだけでもかなり裕福な生活をしてたみたい。結婚もしてなくて子供もいないので、老人ホーム用の資産も全部ちゃんと準備して、マンションもあって、お店もあって、何不自由ない暮らしぶりだったみたい。

 

家族でいろんな事業をやっていたようで、お兄さんが亡くなって、彼女の弟二人も連帯保証人になってたので、皆すっからかんになったらしい。。弟さんが経理だったみたいだけど、「そうはいっても弟やし、怒ることできへん」って、やさしい。。

 

今はその生活から一転、週5で寿司と日本食を作って、朝の11時にやってきて、12:30には完売して帰っていく。毎日絶対完売で、売り終わったら帰っていく。1パックに巻き寿司が4つ入って10ボリビアーノ(160円)。普通のマーケットに行けばお昼はだいたい15ボリビアーノ(240円)程度なので、たかだか4切れの巻き寿司は特別安くはないと思う。巻き寿司の他には卵焼きと焼きそばなどもあって、どれも10ボリビアーノと計算が簡単。

 

毎日行って夜食用に買ってるけど、実際おいしい。具はチキンと人参、卵焼きなどが入ってる。ご飯がこぼれないようにものすごくきつく巻いてるとのこと。

 

何がすごいなと思ったって、毎日絶対完売していくこと。値段設定、需要、なんだかんだ簡単明瞭にしつつも、ちゃんと根本のニーズを押さえてて、スペイン語がほとんど喋れなくても、毎日きれいに売切れていく。やっぱりお店を構えてただけあって、お客さんのニーズをぱっと把握してしまうんだろう。「こんなのボリビアだからやっていけるのよ。道端で勝手に売り始めて。こんなの日本だと誰も買うてくれへんで。」79歳でなんて強いんだと思った。

 

今日は健康の話もしてて、なんと家系がみんなガンで早めに死んでいってるそうで、自分も2回もガンを患って、胃も胆のうも全摘してるんだって。しかもボリビアに来る前に7ミリの胃がんが見つかって、「先生、もうボリビアだとお医者さんにかかるのも難しいから、胃は全部取ってください。ついでも胆のうも胆石とかで大変だから、これも取って」って両方とったんだって。それでもそこから15年ほど生きてるから、人間すごい。胃がなくなっても、腸で消化するんだって。ご飯も普通に食べてるって。

 

家族でいろんな事業をしてるので、お金持ちの家に生まれたのかと思って、お父さんのことをたずねると、お父さんは愛人のところに行って、昔から全然仲良くなかったらしい。それを見てたから結婚は絶対しないって思ってたって。。お母さんと一緒に事業をして、お母さんはとてもしっかりしてる人みたい。最後はガンで亡くなって、膵臓がんが発覚して残り3ヶ月の命ということで、本人には伝えずに胃潰瘍ということで病院に入れて、最初は嫌がったけど、一日5万円の病室はリビングもあって普通のアパートのような作りでここならと入ったらしい。結局6ヶ月ほどいたが、最後は痛みを和らげるために、モルヒネでいつも意識が飛んでて、何のために生かしてるのかわからん、あーいうのなら、いきててもしょうがないと言ってた。

 

いやー、色んな話が聞けて本当に興味深い。

一旦サンタクルスからは離れるけど、移動の都合上また来ると思うので、ぜひ会いたい。